神戸徳洲会病院
神戸徳洲会病院

 神戸市垂水区の神戸徳洲会病院で2023年、循環器内科の男性医師が行ったカテーテル治療・検査で患者の死亡が相次いだ問題を巡り、病院側は16日、この医師が携わった医療処置に関する検証結果を新たに公表した。公表済みを除く132件の4割近くの事例で、患者らに手術前の説明が不足するなど安全管理上の問題があったと総括した。

 男性医師が手がけたカテーテル治療では死亡事例など12件で、国の医療事故調査制度に基づく調査や外部専門家を交えた検証を実施。病院側は10件については医療過誤に該当しなかったとし、残る2件のうち1件は医療過誤を認めている。

 この日は、男性医師が問題発覚までの23年1~7月に行った手術132件(40~90代の男女83人)の検証結果を有識者会議で報告した。49件で患者らへの術前の説明で不備があり、同意書が確認できないなど安全管理が不十分だった。報告書では「患者や家族の理解がないがしろにされたまま医療行為が行われたと言わざるを得ない」とした。

 また、心臓カテーテル処置など72件の手術で平均時間が長時間に及んでいたといい、「不要な合併症を誘発した可能性がある」と指摘。当時は手術方針などを医師が1人で決めており、安全管理の反省と対策が必要とした。(金 旻革)