阪神・淡路大震災で飛散した石綿により悪性胸膜中皮腫を発症し、闘病生活を伝える尾上一郎さん(左)ら=神戸市中央区八幡通4
阪神・淡路大震災で飛散した石綿により悪性胸膜中皮腫を発症し、闘病生活を伝える尾上一郎さん(左)ら=神戸市中央区八幡通4

 災害時のアスベスト(石綿)対策について考えるシンポジウムが、三宮研修センター(神戸市中央区)であった。国内の石綿問題を巡る経緯や災害ボランティアを対象としたアンケートの結果が報告された。登壇した有識者は飛散防止対策は行き届いていないとの認識を示し、「石綿の危険性を発信し続ける必要がある」と訴えた。(千葉翔大)

 阪神・淡路大震災の発生から30年に合わせ、石綿問題に詳しい研究者や弁護士らでつくるプロジェクト実行委員会が主催。支援団体メンバーや学生ら約150人が参加した。