兵庫県西宮市は21日、飲酒運転で当て逃げをしたとして、花と緑の課の男性係長(53)=同市=を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
同市によると、男性係長は休日の1月26日昼ごろ、自宅で飲酒後に自家用車で同県尼崎市内のスーパーへ出かけ、駐車場に止まっていたほかの車にぶつけて擦り傷をつける物損事故を起こしたが、警察に届け出なかった。
男性係長は翌日に上司に報告し、350ミリリットル入りの缶ビール3本を飲んで運転したことを認めた上で「事故を起こした認識はあったが、大したことはないと思って立ち去った」と説明。「これぐらいの飲酒量なら運転に問題ないと考えていた。同じスーパーに複数回、飲酒運転をして行ったことがある」と話したという。県警尼崎北署が任意で事情を聴いている。
西宮市の石井登志郎市長は「職員が信用を失墜させる不祥事を発生させたことを厳粛に受け止め、再発防止に取り組む」などとコメントを出した。(地道優樹)