夕日を望む棚田で咲き誇るソメイヨシノの「たもやん桜」=8日午後、淡路市尾崎(ドローンで撮影)
夕日を望む棚田で咲き誇るソメイヨシノの「たもやん桜」=8日午後、淡路市尾崎(ドローンで撮影)

 瀬戸内海を望む棚田の一角に、60年以上にわたって根を張るソメイヨシノの大木が、満開を迎えた。

 淡路市尾崎の「たもやん桜」は、高田保さんが苗木を植えたのが始まり。高さ約10メートル、幹回り最大約4メートルまで成長し、島の春に欠かせない存在となった。

 10年ほど前まで、生い茂った草木に隠れていたが、地元住民が周辺を整備。以降、保存会をつくって、美しい姿を守り続けている。

 ドローンで空から眺める。太い幹から伸びる枝いっぱいに花を付け、田畑が広がる地区で、威容を誇っていた。(斎藤雅志、丸山桃奈)