26日でリニューアルオープンから1周年を迎える神戸ポートタワー(神戸市中央区)の年間来場者数が、24日までに64万人に達した。年間で60万人を超えたのは1993年度以来31年ぶり。また1周年を記念してポートタワーのオリジナルキャラクター「神戸オードリー」の着ぐるみが作られ、24日に報道陣へお披露目された。
ポートタワーは63年開業。耐震改修で2021年9月から営業を休止し、昨年4月に再オープンした。
運営は通販大手フェリシモ(同区)が担う。来場者数の年間目標は市との間で45万人、社内で60万人としてきて、いずれも上回った。屋上デッキの新設、人気歌手とのコラボ企画などが奏功したとみている。
神戸オードリーは、コウノトリがポートタワーを身にまとい、屋上から顔を出しているというデザイン。小野市出身のアーティスト井上涼さんが考案し、その着ぐるみは約2・8メートルと長身だ。今後、イラスト付きのグッズを販売し、イベントなどに登場させる。
お披露目会はポートタワー前であり、矢崎和彦社長は「午前中や夜など人が少ない時間帯がある。来場者数を70~80万人にもっていきたい」と抱負を語った。4月に「ジーライオンアリーナ神戸」がオープンするなど、ウオーターフロントの再整備に触れて「エリアのにぎわいは増している。ほかの施設と連携して神戸を盛り上げたい」と力を込めた。(中村有沙)