「行けば何か感じると思います」と語る磯部聡さん。上着は誘致時のスタッフ専用ウインドブレーカーだ=大阪市此花区の夢洲
「行けば何か感じると思います」と語る磯部聡さん。上着は誘致時のスタッフ専用ウインドブレーカーだ=大阪市此花区の夢洲

 開幕から約2週間で入場者が100万人を超えた大阪・関西万博。観客の中には、会期中に何回も入場できる通期パスを手にしたリピーターもいる。兵庫県職員の磯部聡さん(53)=神戸市灘区=もその一人。万博は「世界が1カ所に集まる祝祭感と期間限定のはかなさが魅力」という。海外の万博にも遠征するファンの目から見て、地元での祭典はどうですか?(田中真治)

 磯部さんの原点は、1981年の神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)。古今東西の文物や映像の展示に「こんなに面白いものを見られる場所があるんだ」と驚いた。就職後も愛知万博(2005年)はもちろん、休暇をやりくりしながら上海万博(10年)やミラノ万博(15年)など海外も巡った。

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする今回の第一印象は、「塔のない万博」だ。