太平洋高気圧の勢力が強まり、兵庫県内は16日、真夏のような暑さに見舞われた。県内20の観測地点のうち17地点で今年最高を記録。豊岡市と香美町では県内で今年初めてとなる35度以上の猛暑日となった。この暑さは数日続く見込みで、熱中症対策が重要になる。
神戸地方気象台によると、16日の最高気温は豊岡市35・2度▽姫路市と洲本市32・7度▽神戸市30・3度-など。近畿地方は9日に梅雨入りの発表があったばかりだが「梅雨の中休み」のような状態になった。
17日以降も県内は厳しい暑さが予想されるが、局地的な雨の可能性があり、今週末には梅雨前線の影響で曇りがちになる見込み。
7月1日に海開きを控える豊岡市竹野町の竹野浜では、海水浴客らが休憩する「浜茶屋」の組み立てが進んだ。作業を手伝う地元の男性(66)は「暑いが、まだ大丈夫。今年もたくさんのお客さんに来てほしい」と準備に汗を流した。
真夏日となった神戸市須磨区の須磨海岸では、じりじりと照りつける日差しの下、7月10日の海開きに向けて、海の家の建設が進んだ。作業員らは送風ファン付きの上着を着るなどし、汗をぬぐいながら資材を運んでいた。(上田勇紀、阿部江利、笠原次郎)