兵庫県内は1日、広く高気圧に覆われ、福崎の35・9度のほか西脇、三田、柏原など6カ所で最高気温が35度以上の猛暑日となった。
気象庁によると、全20カ所の観測地点で平年より3・1~7・3度高い気温を記録。うち16カ所は一年で最も暑い時期を上回る暑さだった。今年初めて全地点で気温30度を超えた。
異例の早さで梅雨明けして以降、厳しい暑さが続く。製氷会社「本田冷蔵」の太子工場(太子町糸井)では、クラッシュアイスなどの出荷が最盛期を迎えた。ミネラル分を含む地下水を凍結させた氷柱は青く透き通り、清涼感を漂わせる。
同工場は1日最大113トンの氷柱を製造できる。氷を砕いてアイスコーヒー用カップに詰め、大手コンビニ向けに出荷する。本田明良社長(77)は「冷たい氷で体を冷やし、猛暑を乗り越えてほしい」と話した。(那谷享平、辰巳直之)