福島県双葉町と浪江町にまたがる「福島県復興祈念公園」の完成イメージ(同県提供)
 福島県双葉町と浪江町にまたがる「福島県復興祈念公園」の完成イメージ(同県提供)

 福島県は11日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した同県双葉町と浪江町にまたがる「福島県復興祈念公園」を来年4月25日に開園すると発表した。犠牲者の追悼や鎮魂、教訓の伝承を目的とし、2019年から整備を進めていた。

 県によると、面積は46・4ヘクタール。公園内には国整備の「国営追悼・祈念施設」や献花広場が設けられる。津波で被災した集落の一部も保存し、基礎だけが残る住宅跡などから、津波の威力の大きさを感じることができるという。

 内堀雅雄知事は11日の県議会の答弁で「同じ悲劇を繰り返さぬよう、記憶と教訓を後世に引き継ぎ、未来への希望を持って復興への歩みを進めるよりどころが必要だ」と意義を強調した。