決勝で報徳を下し、スタンドに向けて駆け出す東洋大姫路ナイン=28日、神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸(撮影・小林良多)
決勝で報徳を下し、スタンドに向けて駆け出す東洋大姫路ナイン=28日、神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸(撮影・小林良多)

 宿敵との競り合いを制した東洋大姫路(姫路市)が、14年ぶりに夏の甲子園への切符をつかんだ。28日、神戸市須磨区のほっともっとフィールド神戸で行われた全国高校野球選手権兵庫大会決勝。報徳(西宮市)に7-6で打ち勝ち、春夏連続出場を決めると、見届けたOBや卒業生らが沸き立った。

 2点リードの九回、エース木下鷹大(ようた)投手(丹波市立市島中出身)が2死を奪いながら、2本の長短打を浴びて1点差に迫られた。

 「先輩の時代から報徳は最大のライバル。見ているこちらも力が入った」。元オリックス・バファローズ球団職員で、48年前に夏の甲子園優勝メンバーだった松本正志さん(66)はゲームセットの瞬間、胸をなで下ろした。