「元町おとなの給食会」で、昼食を食べながら会話に花を咲かせる参加者ら=神戸市中央区元町通2
「元町おとなの給食会」で、昼食を食べながら会話に花を咲かせる参加者ら=神戸市中央区元町通2

 1人暮らしの高齢者が昼食を食べながら交流する「給食会」が、神戸市中央区で好評だ。高齢者の独居率は市内9区でトップ。食事はもちろん、「終活」や「葬儀」などのテーマで講師を招き、学びの機会にもなる参加者は「新しい友だちができた」とはつらつとしている。

 敬老の日だった9月15日、神戸元町商店街にあるビルの一室に高齢者約10人が集まり、3~4人で机を囲んだ。昼食は栄養バランスを意識した弁当が用意され、食事をしながら、あちらこちらで会話に花が咲く。

 「ホンマに暑いわぁ」「(大阪・関西)万博は行った?」「お仕事はしてはるの?」

 食後は「人と話す機会が少ないねんけど、どうしてんの?」とのテーマで、がん患者グループ「ゆずりは」(芦屋市)代表の宮本直治さん(64)らが講演した。