集まったファンを前にリーグ優勝を報告する阪神タイガースの藤川球児監督(左)や選手ら=25日午後、西宮市甲子園九番町、ららぽーと甲子園(撮影・小林良多)
集まったファンを前にリーグ優勝を報告する阪神タイガースの藤川球児監督(左)や選手ら=25日午後、西宮市甲子園九番町、ららぽーと甲子園(撮影・小林良多)

 2年ぶりにプロ野球セ・リーグを制した阪神タイガースの藤川球児監督や選手らが25日、本拠地・甲子園球場がある西宮市や兵庫県庁で快挙を報告した。

 西宮市と、2軍球場がある尼崎市では優勝報告会を開催。2会場にファンら計約6千人が訪れた。

 報告会は日本一になった2023年以来で、2市や商工会議所などが実行委員会を組織。藤川監督に加え、藤本敦士総合コーチ(明石市出身)▽近本光司外野手(淡路市出身)▽佐藤輝明内野手(西宮市出身)▽才木浩人投手(神戸市西区出身)▽中野拓夢選手会長-の計6人が参加した。

 2軍球場の日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎(杭瀬南新町3)では、藤川監督が「選手をどう配置するかを考えるのは難しいが、みんなが応えてくれた」と振り返った。佐藤選手は来季に向け「ファンの声援も借りながら良いシーズンにしたい」と意気込みを語った。

 会社員の男性(28)は「2軍球場はできたばかり。毎年ここで報告会ができるよう成績を残してほしい」とエールを送った。

 一方、兵庫県は同日、球団に県スポーツ賞特別賞を授与。中野選手会長らが県庁を訪れ、斎藤元彦知事が賞状を、障害者のアート活動に取り組む片山工房(神戸市長田区)の杉山統基さんがトラを描いた絵画をそれぞれ贈った。

 中野選手は「愛される球団であり続けるために連覇を目指す」と決意。粟井一夫球団社長は「阪神・淡路大震災から30年。勝つことで記憶を消さず、皆さんが元気で明るくなってもらいたい」と語った。(潮海陽香、岩崎昂志)