プロ野球阪神タイガースのセ・リーグ優勝をたたえ、兵庫県は25日、県スポーツ賞特別賞を同球団に授与した。県庁で行われた贈呈式には、選手会長の中野拓夢選手が今季まで着用した背番号「51」のユニホームで出席。「史上最速のリーグ優勝でたくさんの応援をもらった。愛される球団であり続けるために連覇を目指す」と決意を語った。
中野選手と粟井一夫球団社長が県庁に到着すると、職員らが花束と拍手で祝福。斎藤元彦知事が賞状を手渡したほか、障害者のアート活動に取り組む片山工房(神戸市長田区)の杉山統基さんがトラを描いたアクリル画が寄贈された。
中野選手は「球団創設90周年の節目にリーグ優勝を成し遂げる思いで闘ってきた」と振り返り、粟井球団社長は「阪神・淡路大震災から30年でもある。勝つことで記憶を消さず、皆さんが元気で明るくなってもらいたい」と語った。
斎藤知事は「最速優勝は歴史に刻まれる偉業で、明るい話題を届けてくれた」と感謝した。
阪神は今季、開幕から好調を維持し9月7日にリーグ優勝を決めた。日本シリーズではソフトバンクに敗れたが、来季はリーグ連覇と日本一奪還を狙う。
記念パレードは今月22日に大阪・御堂筋で行われた。兵庫県内では警備費の高騰などを理由に実施が見送られた。(岩崎昂志)
























