新年に向け、ささぼうきですすを払う巫女=13日午前、神戸市中央区多聞通3、湊川神社(撮影・大田将之)
新年に向け、ささぼうきですすを払う巫女=13日午前、神戸市中央区多聞通3、湊川神社(撮影・大田将之)

 神戸市中央区の湊川神社で、新年に向けた恒例行事「すす払い」が13日にあった。神職や巫女計6人が、5メートル余りのささぼうきで各所をはたいて回った。

 すす払いは、30種類の正月準備の第一歩となる「事始め」。祝詞奏上の後、拝殿の内外や、境内に三つある門をほうきではたくと、ほこりがはらはら舞った。同神社では今後、門の水洗いやしめ縄の交換など、大みそかまで準備が続く。

 同神社の鈴木智子広報室長(46)は「今年は元日に能登半島地震があり、翌日から初詣の景色が一変した」と振り返り、「来年は阪神・淡路大震災から30年を迎える。平穏無事な一年にとの願いを込めて、準備を進めたい」と話していた。

 気象庁によると、この日午前の兵庫県内の気温は、豊岡と洲本で今季最低を記録。各地で12月上旬~下旬並みの冬本番の寒さとなった。(霍見真一郎)