新たなビジネスや市場を作り出す方法論について考える国際シンポジウムが9日、神戸大学百年記念館(神戸市灘区六甲台町1)で開催された。不確実性の高い状況で企業などが意思決定を行うための理論として近年注目を集める「エフェクチュエーション」の提唱者、米バージニア大のサラス・サラスバシー教授らが登壇。新規事業や組織変革、さらに人生において価値を創造する取り組みについて意見を交わした。(神谷千晶)
エフェクチュエーションは、熟達した起業家に共通する思考様式として、サラスバシー教授が2001年に発表。予測に基づいた計画を重視する従来の考え方とは異なり、自身がコントロールできる範囲の「今」に集中することで、具体的な一歩を踏み出すことを可能とする。国内では、神戸大の吉田満梨准教授が第一人者として研究・普及に努めている。
























