部品を手に、踏切が動かなかった原因などを説明するJR西日本鉄道本部電気部の山本大弘部長=17日午後、大阪市北区
部品を手に、踏切が動かなかった原因などを説明するJR西日本鉄道本部電気部の山本大弘部長=17日午後、大阪市北区

 JR西日本は17日、川西市栄根2の宝塚線栄根辻踏切で14日朝に遮断機や警報機が作動しないまま電車6本が通過したトラブルで、踏切を制御する装置内に金属部品が落下し、電気回路がショートしたことが原因だったと発表した。今後、踏切に故障検知機能を持たせる工事のペースを上げて対応すると説明した。

 同踏切は川西池田駅から約130メートルの距離にあり、14日午前6時20分ごろ同駅を出発した上り普通電車の運転士が、遮断機が下りていないことに気付き、非常停止した。同日始発から上り線の遮断機が作動せず、電車6本が通過していたことが分かった。通行人や車両との接触はなかった。

 同社によると、制御装置は同駅構内にあり、ショートした回路には、円盤状の部品「スプリングワッシャー」(直径9ミリ)が挟まっていた。工事歴から2014年以前に装置内に混入していたとみられ、13日夜に装置の隣接部位で工事を行っており、同社は振動などで落下した可能性があるとした。

 同社は踏切の改良工事に合わせ、列車通過時に異常があると遮断機を強制作動させる「故障検知機能」を順次持たせているが、現場の踏切は未整備だった。同社管内に機能が未整備の踏切が三百数十カ所あり、対策を進める。未整備箇所の臨時点検などは行わず、工事時の確認作業の強化で対応するという。

 報道陣に説明した同社鉄道本部の山本大弘電気部部長は「非常に重い事象と受け止めている。ご心配とご迷惑をかけ、深く反省している」と謝罪した。(岩崎昂志)