空を覆う薄紅色の天蓋が「春日」に透けて輝く-。兵庫県丹波市春日町の黒井川沿い。年月を重ねた枝から噴き出すように咲く桜が、今を盛りに命を謳歌している。
例年と変わらぬ花のアーチ。だが、見上げる人たちのまなざしはどこか切ない。河川の改修工事に伴い、長年親しまれた並木が近い将来に無くなるからだ。
「あと何回、こうして見上げられるだろう」。当たり前だった景色が、思い出へと変わろうとしている。かけがえのない時間を惜しむように、黒井川の桜は今年も優しく、人々の心にその姿を刻みつけている。
桜堤はJR黒井駅から徒歩約5分。周辺には駐車場(有料)もある。丹波市観光協会がホームページで開花状況を掲載している。(秋山亮太)
【リンク】花だより(桜の名所)はこちら























