胃がんや食道がんの手術を受けた人のうち、約8割が18カ月後には仕事に復帰していたとの調査結果を、京都大のチームが30日までに日本消化器外科学会の学術誌に発表した。一方、年齢やがんの進行度以外に、術後の食欲低下や体重減少が復職の障壁となっていた。

 医療技術の進歩で、胃がんや食道がんの治療成績が向上。治療後の生活を支える取り組みが重要だが、職場復帰の時期や復帰後に仕事を続けている期間、復帰が難しくなる要因の研究は限られていた。

 チームは、近畿地方の9医療機関で2022~24年に胃がんや食道がんの手術を受けた患者158人を対象に調査。その結果、18カ月後に復職していたのは124人(78・5%)だった。手術の体への負担が比較的大きい食道がん患者は、胃がん患者より時間がかかる傾向があった。

 65歳以上やがんがステージ3以上だった患者は仕事への復帰が難しかった。また、術後半年の時点で食欲の低下や10%以上の体重減少を訴えていると、術後18カ月時点で仕事に復帰できていない割合が高かった。