害虫の多様性について説明を受ける学生=神戸市長田区苅藻島町3、外来生物展示センター
害虫の多様性について説明を受ける学生=神戸市長田区苅藻島町3、外来生物展示センター

 神戸市は10月19~30日にアルメニアの首都エレバンで開かれる「国連生物多様性条約第17回締約国会議(COP17)」に、市内の大学、大学院に通う5人を派遣する。自治体が同会議に学生を海外派遣するのは全国で初めて。5人は研修を通じて神戸の豊かな里山や海に触れつつ、市民らによる生物多様性の保全活動を学んでおり、それを世界に伝え、世界の知見を持ち帰ろうと張り切っている。(門田晋一)

 COP17では、2030年までに陸と海の30%以上を保全地域とするなど、生物多様性が損失される事態を食い止め、回復軌道に乗せるための目標23項目を定めた「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」(22年採択)について各国の進み具合が議論される。

 派遣されるのは、神戸大3年の牧野颯大さん(21)▽神戸大大学院修士2年の長浜永実さん(23)▽同2年の松本奈々さん(23)▽神戸市外国語大3年の黒子風大さん(22)▽神戸市外大大学院修士2年の小池春伽さん(25)。市の派遣プログラムに応募した36人から書類・面接審査で選ばれた。

 なぜ国家間の駆け引きも交わされる会議に学生を派遣するのか。神戸市環境局の岡田篤部長(53)によると、きっかけは2年前の24年11月、コロンビア・カリで開かれたCOP16だった。同会議に市として初めて参加し、各国の自治体担当者らと情報を交換した。