ヴィッセル神戸の試合前に「しあわせ運べるように」を合唱する学生ら=29日午後、ノエビアスタジアム神戸(撮影・大田将之)
ヴィッセル神戸の試合前に「しあわせ運べるように」を合唱する学生ら=29日午後、ノエビアスタジアム神戸(撮影・大田将之)

 阪神・淡路大震災を機に生まれた合唱曲「しあわせ運べるように」を作詞作曲し、先月65歳で亡くなった神戸親和大学教授の臼井真さんを悼み、教え子の学生ら33人が29日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で同曲を歌い上げた。

 合唱は明治安田Jリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸の試合前にあった。ノエスタでは昨夏、震災30年の「防災週間」に合わせて実施され、今年も臼井さんが指揮する予定だった。

 臼井さんのゼミ生代表の栗林要さん(22)は「今もまだ深い悲しみの中にいる。人として大切なことを教えていただいた先生の思いを決して忘れず、命の尊さを伝える歌を通じて希望を届けていく」とあいさつ。元学長の山本裕之さん(73)が指揮し、学生らが情感を込めて歌うと、サポーターから大きな拍手が湧いた。

 震災当時、神戸市立小学校の音楽教諭だった臼井さんは、発災の約2週間後に復興への願いを込めて「しあわせ-」を作詞作曲。定年退職後は神戸親和大で学生らを指導した。(井川朋宏)