コンサートで手拍子やダンスを交えて合唱するアポロンの部員たち=いずれも7月、神戸市東灘区御影石町4
コンサートで手拍子やダンスを交えて合唱するアポロンの部員たち=いずれも7月、神戸市東灘区御影石町4

 創設78年の歴史を持つ神戸大学の混声合唱団「アポロン」が今夏、防災をテーマにしたコンサートを初めて開いた。神戸大は、31年前の阪神・淡路大震災では学生や教職員ら47人が犠牲になった。「歌の力で記憶をつないでいきたい」。震災後生まれの学生たちはあの災害を語り継ぐ人々との出会いを通じ、「継承」の役割を意識し始めた。(井沢泰斗)

 アポロンは1948年、「御影混声合唱団」として発足。定期演奏会を続けるほか、関西合唱コンクールで金賞に輝くなど大会にも積極的に参加してきた。ただ地元との関わりは薄く、小野剛部長(21)=工学部4年=は「『地域のために何かしたい』という思いはずっとあった」と明かす。