神戸地裁=神戸市中央区橘通2
神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 盗撮目的で女性警察官宅や警察署の女性更衣室に入ったとして、住居侵入と建造物侵入の罪に問われた兵庫県警篠山署前交通課長で元警部の男(55)=懲戒免職=の論告求刑公判が31日、神戸地裁であった。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求め、結審した。

 起訴状などによると、被告は盗撮用カメラを設置する目的で、2024年11月~25年1月、無断作製した合鍵で女性宅に侵入し、今年3月には当時勤務していた同署の女性更衣室に侵入したとされる。

 被告人質問で、男は動機を「自分の地位的な扱いに、組織に対し不満があった」とし、被害者に特別な感情はなく「若い女性のプライベートを見たかった」などと述べた。

 検察側は、男が同署更衣室で女性署員と鉢合わせた後、カメラを廃棄した上で署長に虚偽の説明をしたなどと悪質性を指摘。弁護側は職も家族も失う社会的制裁を受けた上、被害弁償が進んでいるなどとして情状酌量を訴えた。