緊急地震速報の発表回数
緊急地震速報の発表回数

 緊急地震速報の2026年の発表回数が21回(8月30日時点)に上り、運用を始めた07年以降、過去4番目の多さで推移している。兵庫県でも約2年ぶりに速報が出たほか、6月に青森県で震度6強、7月には熊本県で震度7を観測するなど大きな地震も相次ぐ。専門家は「日本はそれだけ地震が多い国」と強調し、備えの大切さを訴える。

 緊急地震速報は07年10月に一般向けの提供が始まった。地震の初期微動を起こす「P波」をとらえて規模などを予測し、最大震度が5弱以上と予想された場合などに発表する。

 今年は5月2日午後、和歌山県南部を震源とする最大震度4の地震が発生し、兵庫県内では、南東部と淡路島を対象にした緊急地震速報が出された。兵庫向けの発表は24年6月3日に石川県輪島市などで最大震度5強を観測した地震以来、約2年ぶりだった。

 全国では1月6日に島根、鳥取県で震度5強の揺れを観測した地震や、4月20日に三陸沖で発生したマグニチュード(M)7・7の地震などで発表。7月28日に最大震度7を記録した熊本地震では九州の広い地域を対象に出された。

 同速報の年間の発表回数は、東日本大震災が起きた11年が最多の97回。能登半島地震が発生した24年が33回、10年前の熊本地震があった16年が31回で続く。ほかに年間20回を超えた年はなかったが、今年は8月時点で上回っている。

 また、今年は震度5弱以上の揺れを全国で計20回記録し、昨年1年間の15回を既に上回った。京都大防災研究所の西村卓也教授は「特定の断層が活発化している状況ではなく、全国で満遍なく地震が発生している印象。日本のどこにいても強い揺れへの備えは大切になる」と呼びかけた。

(田中宏樹、井沢泰斗)