前回大会男子で鮮やかなラストスパートを見せ、日本人トップの4位でフィニッシュする坪内淳一=神戸市中央区港島中町6
前回大会男子で鮮やかなラストスパートを見せ、日本人トップの4位でフィニッシュする坪内淳一=神戸市中央区港島中町6

 新型コロナウイルス禍を経て3年ぶりの開催となり、神戸の街にランナーたちの活気が戻った前回大会。今回も男女計27人の招待選手を中心に、ハイレベルな上位争いが大会を盛り上げそうだ。

 男子は、2時間7分台前半の自己記録を持つハムザ・サフリ(モロッコ)が優勝候補。2時間8分台のバーナバ・キプコエチ(ケニア)も有力だ。

 日本勢では2019年、昨年と、2大会連続で日本人トップに輝いた坪内淳一(黒崎播磨)に注目が集まる。21年のびわ湖毎日マラソンでは2時間8分35秒をマークしており、先頭争いにどこまで食い込めるか。昨年終盤まで日本人首位で走り、自己最高の5位に入った小田俊平(コマネチランニングクラブ)にも期待。この春に実業団入りした須磨学園高出身の北野開平(山陽特殊製鋼)や、前回大会9位で、長田高出身の小学校教諭ランナー、皆越晃(T&F.net KOBE)も楽しみな存在だ。

 女子は、10月に行われたパリ五輪代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に初出場を果たした市民ランナー山口遥(AC・KITA)が、3大会連続の日本人トップを狙う。招待選手の中で最も速い自己記録を持つのは堀江美里(シスメックス)。17年の大阪国際女子マラソンを2時間25分44秒で走っている。