前田穂南
前田穂南

 日本陸上競技連盟は10日、パリ五輪の陸上女子マラソンに出場予定だった前田穂南(天満屋、兵庫県尼崎市立園田東中出身)が、右大腿(だいたい)骨の疲労骨折のため欠場すると発表した。レースは大会最終日の11日に予定されている。

 日本陸連によると、前田は7月31日の練習で右大腿部付け根付近に張りを感じ、様子を見ながら調整を続けていた。症状が改善されず、8月9日にMRI検査を受けたところ、疲労骨折が判明。本人やコーチと話し合った結果、「この状態でマラソンに出場することは今後の選手生命にも関わる重大な問題」として、欠場を判断したという。

 前田は尼崎市出身。初出場となった2021年の東京五輪では33位だった。今年1月の大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本新記録をマークするなど今季は好調で、パリ五輪でも活躍が期待されていた。

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