長谷漁協の養殖場から福良湾に向けて、サクラマスを運び出す組合員ら=神河町川上
長谷漁協の養殖場から福良湾に向けて、サクラマスを運び出す組合員ら=神河町川上

神河町と南あわじ市が、互いの自然環境を生かして「オール兵庫県産」のサクラマスの養殖に乗り出した。神河町長谷地区の山あいで稚魚を大きくし、南あわじ市の養殖場で出荷サイズに育てる。同市では県外産の稚魚を一部使って養殖するが、輸送距離の短い同町産を導入することで、稚魚が元気なうちに運べるようになる。サクラマスは3月10日から、同市内の飲食店で味わえる予定。(喜田美咲)

■2年越しで実現「嫁に出した気分や」

 県のほぼ真ん中に位置する同町は、面積の8割を山林が占める。まちの北西部にある長谷地区の高齢化率は50%。地元の長谷漁業協同組合は、山の水をかけ流す養殖場(同町川上)でアマゴやアユを育て、つかみ取り用に地域の子ども会や幼稚園などに販売。高齢者も生きがいの場として作業に協力する。