ラグビー・リーグワン1部の神戸は、神戸市中央区の東遊園地で行われた追悼行事「1・17のつどい」に初めて選手全員で参加した。運営母体の神戸製鋼の作業着に身を包み、灯籠に火をともして犠牲者を悼んだ。
前身の神戸製鋼が日本選手権7連覇を果たした2日後に震災が起きた。同市東灘区のチームグラウンドは液状化の被害を受け、その後にがれき置き場としても使われた。
同市灘区出身の李承信(リ・スンシン)共同主将は発生時刻に黙とうし「じんときた。神戸のためにプレーしていきたい」。30年前は選手だった弘津チームディレクター(TD)は「あの日、人の優しさや強さを学んだ。今回は今の選手にとっても意義ある機会になった」と話した。
チームは17日、公式ユーチューブで特別映像を公開した。弘津TDらが震災の記憶を語り、小学1年だったSH日和佐(同市北区出身)は「(当時のチームは)復興の象徴。今度は飛躍の象徴と言われるチームに」と決意を語る内容。19日にノエビアスタジアム神戸で行われるホーム戦で流される。(山本 晃)