阪神・淡路大震災の追悼行事「神戸ルミナリエ」の組織委員会(会長=久元喜造神戸市長)は25日、来年1月24日~2月2日の開催内容の詳細を発表した。震災30年の節目に合わせ、神戸市中央区のメリケンパークや東遊園地会場では装飾作品の規模を拡大。一部で第1回のデザインを復刻させる。作品テーマは「30年の光、永遠に輝く希望」。
ルミナリエは前回から開催時期を1月に変更し、会場も分散形式となった。今回も同じ形式とする。
組織委によると、東遊園地の芝生広場に設ける光の壁かけ装飾「スパッリエーラ」は、前回のほぼ倍となる全長(幅)約78メートルに拡大させる。広場中央には光の聖堂「カッサ・アルモニカ」(高さ約11メートル、直径約7・6メートル)を据える。慰霊と復興のモニュメント周辺に置く円形の装飾「ロソーネ」(直径約3メートル)は、第1回ルミナリエ当時の復刻版デザインにするという。
メリケンパークの光の回廊「ガレリア」は前回よりも9メートル伸びて約79メートルに。ガレリアの玄関作品「フロントーネ」も約10メートル長い全長(幅)約51メートルにする。震災30年にちなみ、30個のロソーネを配置し、波をかたどった意匠を施す。
旧居留地の作品展示は前回の約10カ所から3カ所に集約。三井住友銀行神戸本部ビル前には光の看板(高さ約7メートル、幅約7・4~13・4メートル)、神戸朝日ビル前にロソーネ、NTT新神戸ビル前に屋根と柱でできた「ガゼボ」(高さ約8・4メートル、幅約3・5メートル)をそれぞれ配置する。作品が並ぶ道筋は街路樹をライトアップ。国道2号沿いの波止場町緑地にもロソーネを置く。
また、震災発生日の追悼行事「1・17のつどい」と連携した取り組みを行う方針。詳細は今後検討する。
ガレリアの入場は有料。平日は前売り500円、当日千円。前回は土曜・日曜に集中した来場客を平日に誘導するため、今回は土日料金(平日の1・5倍)を新設する。(金 旻革)