サッカーＪリーグ１部（Ｊ１）のヴィッセル神戸は２５日、スペイン１部の名門バルセロナとの慈善試合（２７日午後７時・ノエビアスタジアム神戸）を予定通り実施すると発表した。バルセロナが日本時間２４日未明、プロモーターの重大な契約違反があったとして中止を発表したが、神戸は開催を模索。チケットがほぼ完売しているというクラブ創設３０周年記念試合の実現に、ぎりぎりのタイミングでこぎ着けた。
開催の可否が不透明な中、２５日夜にバルセロナが公式サイトで「プロモーターがあらゆる条件を満たし、重大な契約違反の問題が解決された」と中止を撤回。同日に一行が日本へと出発した。
神戸によると、親会社の楽天グループと協力し、バルセロナなどと慎重な協議を重ね、調整を続けてきたという。「多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くおわびする」とした。２６日に予定していたバルセロナの一般向け公開練習は中止となった。
バルセロナの遠征メンバーにはスペイン代表ＦＷヤマルらが名を連ねた。アジアツアーの一環で、韓国でのＦＣソウル戦（３１日）、大邱ＦＣ戦（８月４日）も戦う。（井川朋宏）
