サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸は、27日に慈善試合を予定するスペイン1部リーグのバルセロナと、25日も開催に向けて協議を続けている。バルセロナが24日未明、プロモーターによる重大な契約違反のため中止すると発表していた。開催可否の正式決定には一定の時間を要するとみられる。
ヴィッセル神戸は25日午前5時過ぎ、X(旧ツイッター)で状況を投稿。「現在、バルセロナと密に連携を取り、協議を重ねておりますが、今後のご案内までにもうしばらく時間を要する状況」としている。
24日午後8時半時点では、関係各所との情報収集、調整を継続中だったが、開催に向け、夜を徹して対戦相手と直接調整を進めているとみられる。
神戸には2018~23年に元バルセロナの世界的名手、アンドレス・イニエスタさんが所属。ダビド・ビジャさんら元バルセロナの選手を相次いで獲得し、ボール保持重視の「バルサ化」を目指し、19年には両クラブで連携協定を結ぶなど深い関係がある。同年にはノエビアスタジアム神戸で、23年には東京・国立競技場で両クラブの対戦が実現。神戸市とバルセロナは1993年に姉妹都市提携も結んだ縁もある。
チームは25日に神戸市西区で非公開練習を予定。選手らは、試合の開催を前提に引き続き調整を続ける。