パリで世界の表彰台に登った立場からすれば優勝は当然。その中で課題を克服し、自己最高をマークするから、格が違う。成年男子高飛び込みを制した玉井は「いい演技ができた。兵庫県代表として優勝できてうれしい」と笑みを浮かべた。
苦手意識を口にしていた後ろ宙返り技が入る2、5本目が鍵だった。1本目は78点台と低調だったが、続く207B(後ろ宙返り3回半えび型)は「感覚は良かった。(苦手だと)深く考えすぎないように自分を信じて飛んだ」と99点を出し、波に乗った。5本目の307C(前逆宙返り3回半抱え型)も90点台に乗せ、最後は得意の5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねりえび型)で100点超えし、締めた。