金メダルを手に報道陣の質問に答える坂本花織=3月31日午後、大阪府泉佐野市の関西空港(撮影・大田将之)
金メダルを手に報道陣の質問に答える坂本花織=3月31日午後、大阪府泉佐野市の関西空港(撮影・大田将之)

 フィギュアスケートの世界選手権(プラハ)で2年ぶりの優勝を果たした坂本花織(シスメックス、神戸市灘区出身)が31日、関西空港に帰国した。日本勢最多となる4度目の頂点で引退試合を飾った坂本は、笑顔で「解放感しかない」と心境を語った。

 4歳から打ち込んできた競技人生が終わり、「(これからは)滑りたいタイミングで滑ろうと思う」とアイスショーに出演しながら指導者の道を歩む。「シスメックス神戸アイスキャンパス」(同市中央区)を拠点に、恩師の中野園子コーチ(73)の下で、当面は3~7歳を対象とした「バンビ」と呼ばれるクラスを受け持つという。

 「中野先生のような厳しさもありつつ、生徒に寄り添える先生になりたい」と坂本。ミラノ・コルティナ五輪で銀メダルに泣いた時、中野コーチからは「あなたが金メダリストを育てていきなさい」と言われた。

 「もちろん目指しています。中野先生が死力を尽くして育ててくださった。神戸クラブで築き上げたものは自分がしっかり受け継ぎたい。世界に出ていく選手を一から育てたい」。「花織先生」の夢は、ここから始まる。(船曳陽子)