任期満了に伴う兵庫県新温泉町長選と町議選（定数１６）は２６日告示され、５日間の論戦がスタートした。町長選に立候補したのは現職の西村銀三氏（７２）と元町議の平沢剛太氏（４８）で、いずれも無所属の一騎打ちとなった。町議選には２０人が立候補。新型コロナウイルス禍で苦境に立つ観光や産業の振興、人口減少対策などを争点にダブル選が幕を開けた。

　町長選に立候補した２人は届け出を済ませた後、それぞれの地元で出陣式に臨んだ。

　西村氏は午前９時半、同町湯の事務所前で第一声を上げた。駆け付けた周辺の首長らを前に事業継続の重要性などを訴えた後、支援者約１５０人とグータッチを交わして勝利を誓った。選挙カーで町内を巡り、ＪＲ浜坂駅前でも演説した。

　平沢氏は午前９時、ＪＲ浜坂駅前で出陣式を行い、地元の支持者ら約１２０人を前にマイクを握った。拳を突き上げるなどして勝利を誓うと、選挙カーで町内全域を巡った。午後には湯村温泉ポケットパークでも街頭演説に立った。

　町議選の候補者もそれぞれ町内で選挙カーを走らせ、支持を訴えた。現職１４人と新人６人が立候補し、在住地別では旧浜坂町が１２人、旧温泉町が８人となる。

　投開票日は３１日。期日前投票は２７～３０日の午前８時半～午後８時、浜坂多目的集会施設（同町浜坂）と町民センター（同町湯）の２カ所で行われる。町選挙管理委員会によると、２５日時点の選挙人名簿登録者数は１万１９０５人（男性５６２６人、女性６２７９人）。（末吉佳希、金海隆至）

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■新温泉町長選の立候補者（届け出順）

西村　銀三（７２）　小売会社役員（無現）

平沢　剛太（４８）　元新温泉町議（無新）