神戸大大学院医学研究科と県病院局が、専門家や医師を招いた市民講座「これだけは知っておきたい 新型コロナウイルス感染症」を、但馬文教府(兵庫県豊岡市妙楽寺)で開いた。3人が登壇し、感染のメカニズムや但馬地域での医療対応などを解説した。県に出されていた新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置は21日の期限で解かれたが、22日までに確認された但馬の感染者の累計は4千人台をうかがう水準で推移。コロナ禍の収束が見通しづらい中、それぞれの知見を3回にわたって紹介する。(まとめ・丸山桃奈)
初回の講師は、神戸大大学院医学研究科付属感染症センター臨床ウイルス学分野教授の森康子さん。3回目のワクチン接種の意義などを語った。要旨は次の通り。
◇
ウイルスは生きている最小の生物で、人間や動物に感染して初めて増える。新型コロナは、まだ出合っていないウイルスに感染し、病気を引き起こす新興感染症の一つ。「武漢株」から始まり、多くの変異株が出てきた。
ウイルスが変異する仕組みは、遺伝子が常に変異し、複製したときに遺伝子に傷やミスが起こる。これを基にして同じウイルスがつくられ、増える環境に適応した遺伝子をもつウイルスが生き残り、変異株となる。
ワクチンは、ウイルスが体内に入り込む前に免疫をつくる。ウイルスなどの異物が侵入すると記憶免疫が誘導され、同じ異物が入り込むと攻撃する。新型コロナの場合、ウイルスが変異したため、攻撃する免疫が成り立っておらず、2回接種しても再び感染する事象を起こしている。
ポイントは、3回目のワクチン接種が必要かどうか。神大の医療従事者65人を対象に、ウイルス粒子に結合して感染を防ぐ作用を示す「中和抗体」を調べた。武漢・デルタ株はコロナワクチンの2回目接種から6カ月後に中和抗体が減少し、3回目の接種で高い中和抗体が誘導された。
オミクロン株では、2回目接種から6カ月後でさえも、ほとんど中和抗体が誘導されなかったが、3回目の接種で高い中和抗体の誘導に成功した。武漢株から遺伝子が離れているが、共通して変異することができない遺伝子が存在するということである。
オミクロン株の流行を抑えるためには、3回接種は重要。ワクチンを接種したから全く感染しないわけではない。「ワクチン=完全な予防」ではなく、感染しても軽症で済むということにつながる。
【もり・やすこ】 1986年に近畿大学医学部医学科を卒業。大阪大大学院医学系研究科助手などを経て、2008年から神戸大大学院医学研究科教授を務める。
【連載一覧】
(中)「将来は風邪ウイルスに」神戸大大学院医学研究科・西村光広助教
(下)「限られた病床 有効活用」豊岡病院呼吸器内科部長・中治仁志氏
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