「豊岡演劇祭」の会場に初めて名を連ねた兵庫県香美町。香住区中央公民館（香住区香住）では、平田オリザさん主宰の劇団「青年団」が２５日午後１時から上演する「銀河鉄道の夜」の紹介コーナーが特設された。

　宮沢賢治原作の本作は、少年ジョバンニと親友カンパネルラが銀河鉄道に乗って宇宙を旅し、次々と幻想的な光景が繰り出される物語。

　特設コーナーには、清川あさみさん、田原田鶴子さんら、挿絵が異なる原作４冊を展示。戯曲や演出を手がけた平田さんの「シンプルで、かつ、誰にでも理解しやすく、原作を読んでみたいと思ってもらえる作品になったのではないか」とするコメントも紹介している。町教育委員会の石松崇さん（５０）は「本場の演劇に触れる機会。子どもたちにぜひ見てほしい」と話した。

　６０分。一般・前売り２千円、当日２５００円（２５歳以下と障害者は５００円引き）、高校生以下無料（要予約）。未就学児入場不可。平田さんのアフタートークがある。チケットは豊岡演劇祭のホームページや同公民館などで購入できる。フェスティバルセンターＴＥＬ０５０・５５２７・７２４１

　ほかに同町では、２５日午後６時から、七日市天満神社（香住区七日市）で「山月記」も上演される。５０分。予約不要で無料。（長谷部崇）

【特集ページ】豊岡演劇祭