コイよ、帰ってこい-。衰退した養父市のコイ文化を復活させ、地域活性化につなげようと、京都産業大学経営学部の学生らが再生プロジェクト「帰って鯉(こい)」を始動させた。11月に養父神社である「やぶもみじまつり」でオリジナルのコイ料理を販売する予定で、地元住民らと協力して試作を進めている。(吉田みなみ)
同市のコイ文化は、養父市場地区で発達。きれいな水に恵まれ、養蚕が盛んでコイの餌となるカイコのさなぎが多く採れたことから、食用の黒コイを中心にコイの養殖が栄えた。その後、鑑賞用も育てられるようになった。同地区でコイ料理は産後の女性の肥立ちにいいとされ、観光客らにコイ料理を提供する店もあったが、養殖の衰退とともに減少し、今ではコイ料理を常時提供する店がなくなったという。
























