河合美智子さん(左から2人目)と記念撮影する理学療法士の一家=豊岡市立コウノトリ文化館(河合さん提供)
河合美智子さん(左から2人目)と記念撮影する理学療法士の一家=豊岡市立コウノトリ文化館(河合さん提供)

 脳出血で運び込まれた急性期病院で、リハビリを担当してくれた理学療法士の先生から久しぶりに連絡があった。神戸での学会のついでに但馬まで足を延ばしてくれるという。しかも奥さんと息子さんを連れて! だが、終日雨予報の連休中日(なかび)。どこへお連れすればよいか…悩む。

 「3歳児が安心して動き回れるところ」というオーダーに、まずは植村直己冒険館(豊岡市日高町伊府)の「どんぐりbase」へ。ほぼ開館時間に着いたのですんなり入れたが、すぐに入場制限がかかるさすがの人気ぶり。彼も気に入ってくれて、ケラケラ走り回っていた。

 続いて「日本海を見てみたい」。検討の末、余部鉄橋「空の駅」(香美町香住区余部)へ向かった。クリスタルタワーのエレベーターを上昇すると雨も小降りに。海はもちろん、土砂が流れ込み茶色く濁っていたが、線路を歩くなんてなかなかできない体験。遅れていた列車がちょうど到着したのもラッキー。さらに駅長・ケヅメリクガメの「そらちゃん」のお散歩タイムにも立ち合えた。

 最後は、豊岡市立コウノトリ文化館(同市祥雲寺)へ。到着したのはなんと閉館10分前。それでもギリギリまでOKと、快く入れていただき、公開飼育されているコウノトリを間近で見てもらうことができた。

 スマートなアテンド(同行)ではなかったが、「楽しかった、また来る」と言ってもらえてホッと一安心。今回は「雨と3歳児」という縛りがあり、余計に難しかったが、大体において但馬の魅力を一日で伝えきるのは不可能に近い。

 但馬を訪れるお客さま方、定期的にお越しいただくか、長期滞在をおススメしますぞ。