アサギマダラの飛来に取り組んだ有志らと育てたフジバカマ=豊岡市吉井
アサギマダラの飛来に取り組んだ有志らと育てたフジバカマ=豊岡市吉井

 「旅するチョウ」の異名を持つアサギマダラを、豊岡市の奈佐地区に呼び込もうとするプロジェクトが、地域住民の有志で進められている。耕作放棄地を整備した上で、アサギマダラを引き寄せる多年草のフジバカマを今春に植えたところ、9月に開花した。満開となった10月中旬に飛来し、約550本のピンクと白の花の周りをヒラヒラと優雅に舞っている。(丸山桃奈)

 同地区では、2021年に奈佐小学校が閉校し、キャンプなどが楽しめる公園も閉園。地域の明るい話題になればと、住民グループ「奈佐地区コミュニティなぎさの会」の岡下修会長(76)ら有志7人が、新聞記事やラジオで知見を得たアサギマダラに着目した。