新種と判明し「カミタニオニミスジ」と名付けられたチョウの化石=おもしろ昆虫化石館
新種と判明し「カミタニオニミスジ」と名付けられたチョウの化石=おもしろ昆虫化石館

 37年前に新温泉町海上で発掘され、同町千谷の「おもしろ昆虫化石館」で展示されてきたチョウの化石が新種だったと今年5月に発表した研究グループの一人で、慶応義塾名誉教諭の相場博明さん(67)=東京都武蔵野市=が23日午後2時から、同町湯の町民センターで講演する。(長谷部崇)

 体が軽く、柔らかいチョウ類の化石は極めて珍しく、成虫化石は世界で65例しかないという。

 同館の化石は1988年7月、浜坂高校の教諭だった故・神谷喜芳さんが約250万年前の地層から発見した。頭部は欠けているが、胸や羽など多くが残され、両側の羽を広げた横幅は84ミリと推定される。96年11月にオープンした同館で「タテハチョウ」として展示してきた。