パリ滞在中の笹川美智子さんと長女、吉川玲子さん(吉川さん提供)
パリ滞在中の笹川美智子さんと長女、吉川玲子さん(吉川さん提供)

 豊岡市の城崎温泉で最後の芸妓(げいこ)体験者の一人として、お座敷の文化を伝えた「秀美」こと日本舞踊家、笹川美智子さんが3月、病気のため78歳で死去した。12歳で業界に入って経験を積み、後に地域で舞踊サークルを主宰するなどした。2022年には笹川さんへの取材を基にした芸者をテーマとする舞台作品が誕生し、国内各地やパリで公演された。今月25日に「お別れ会」が開かれる。(阿部江利)

■舞踊サークル主宰、舞台作品化に協力も

 城崎温泉にはかつて花柳街があり、芸妓が所属し、育成する「置き屋」や手配などを担う「検番」があった。しかし、高度経済成長期以降はカラオケやコンパニオンの隆盛などもあり衰退、1960年ごろから徐々に姿を消した。笹川さんは城崎の座敷に出たうち、最も若い世代という。