新商品の「農家のおすそわけスープ」=丹波県民局
新商品の「農家のおすそわけスープ」=丹波県民局

 宿場町の面影を残す、兵庫県丹波篠山市福住地区にある交流施設「SHUKUBA(シュクバ)」が、オリジナル商品「農家のおすそわけスープ」を開発した。3月半ばごろ、販売を始める。季節ごとの数量限定のスープで、第1弾は「冬の黒豆ポタージュ」。地元特産の丹波黒大豆のうち、見栄えなどが悪く出荷できない規格外品を有効利用している。

 同施設は廃校となった旧福住小学校を改装し活用。地元有志らでつくる「NPO法人SHUKUBA」が運営している。元調理室を改装した食品加工所「福住daidocolab(ダイドコラボ)」で、岸田万穂さん(32)ら4人が食品加工に取り組み、これまでに地元産の鹿肉のオイル煮などの缶詰「福の宝」を開発した。

 ポタージュは、黒豆を煮込みペースト状にしたものに、牛乳やマッシュルーム、鶏がらスープなどを加え、米でとろみをつけた。レトルトパック(200グラム入り)で1個800円。シュクバや福住のカフェ「マグナムコーヒー」などで販売を予定している。

 岸田さんは「黒豆の風味、コクが残るように工夫した。今は春や夏のスープのアイデアを考えている」と話している。シュクバTEL079・550・9082(堀井正純)