ホテル建設が計画されている丹波市氷上町市辺の民有地で5月、開発許可に先立つ埋蔵文化財の調査が行われ、丹波市教育委員会が成果を公表した。指定文化財に相当する出土品はなかったが、弥生時代のものとみられる柱や溝の跡、多数の土器が見つかった。(那谷享平)
調査地は、氷上インターチェンジ東の県道沿いの空き地。周辺一帯は遺物が多いことから「市辺散布地」と呼ばれる。このような場所を開発する際は、文化財保護法に基づき教育委員会が事前調査の要否を判断する。丹波市教委の3月の試掘結果を踏まえ、県教委が調査を決定。市教委が南北約70メートル、東西約15メートルの範囲を掘削した。