丹波市政に市民の声を届ける取り組み「みんなの丹波100」の呼びかけ人の戸田幸典さん=丹波市柏原町柏原
丹波市政に市民の声を届ける取り組み「みんなの丹波100」の呼びかけ人の戸田幸典さん=丹波市柏原町柏原

 まれに見る大接戦となった丹波市長選(11月17日投開票)で示された市民の声を今後4年間の市政に反映していくため、有志による政策提言の運動「みんなの丹波100」が始動した。5日に新たな任期がスタートした市政に対し、選挙での投票先に関係なく、広く市民と対話する体制や場をつくるよう働きかけていく。まちづくりに精通する市民が呼びかけ人となり、31日まで賛同者を募る。(那谷享平)

 呼びかけ人は、同市で住民自治や市民協働を支援する戸田幸典さんと、古民家を生かしたまちづくりに取り組む出町慎さん。戸田さんは、市長選直前にあった立候補予定者の公開討論会の開催にも携わった。

 5人が立候補した市長選では、現職の林時彦氏が得票率26・4%で再選。1位から3位までの得票差はわずか1ポイントだった。女性の活躍推進や地域経済の活性化、高齢者支援、地域の魅力発信などが政策論争の主題となり、それぞれの候補が多岐にわたる公約を掲げた。