北朝鮮の拉致問題を巡り、民間団体「特定失踪者問題調査会」(東京)が10月末、拉致の可能性を排除できない66人の失踪者について、北朝鮮での目撃情報などを集約し公表した。その中には、丹波市市島町出身の西安義行さんも含まれている。21歳で失踪してから37年。家族たちは「安否だけでも知りたい」と語り、事態の進展を願う。10~16日は北朝鮮人権侵害問題啓発週間。(那谷享平)
■被害認定と進展、政府に求め
「年を取って体力は落ちるのと反対に、思う気持ちは年々強くなる。ただ待ち続けることに焦りがある。同じ境遇の家族は皆そうだと思う」。義行さんの妹の圭子さん(57)=丹波市市島町与戸=は言う。
























