丹波大納言小豆の色彩選別機導入に向け、クラウドファンディングで資金を募る「なかで農場」の中出靖大さん(右)ら=丹波市春日町黒井
丹波大納言小豆の色彩選別機導入に向け、クラウドファンディングで資金を募る「なかで農場」の中出靖大さん(右)ら=丹波市春日町黒井

 丹波大納言小豆を生産する「なかで農場」(丹波市春日町黒井)が、小豆の不良品や異物をセンサーで判別・除去する色彩選別機の導入に向け、クラウドファンディング(CF)で26日まで資金を募っている。選別精度と速度を上げることで、作業負担の軽減や品質の向上につなげる狙い。代表の中出靖大さん(46)は「この土地で農業がしたいと思える環境をつくり、地域の誇りを未来へつないでいきたい」と話している。(伊藤颯真)

■効率化で人手を確保、耕作放棄地の開拓に挑戦も

 中出さんは約300年続く農家の6代目で、丹波大納言小豆生産振興会の会長も務める。2007年に法人化し、現在は約30ヘクタールで米や小豆を生産している。

 小豆の選別は地域住民や就労支援施設などに一部依頼する。それでも年間収量がおよそ8トンあるため、作業は例年1月から4月までかかり、品質の維持が難しいという。