猛暑の日々が続いているが、22日朝、季節外れの丹波霧が篠山盆地を包み込んだ。高台から眺めると、城下町や田園地帯が白いベールに覆われ、さながら水墨画の世界。幻想的な情景が一面に広がっていた。
丹波霧や雲海は、兵庫県丹波地域の秋や冬の風物詩。近年は観光資源として活用もされている。霧は昼夜の大きな寒暖差で発生し、大粒で風味豊かな丹波黒大豆や丹波栗、山の芋などの品質の高い特産品を育んでいる。
地元の民謡「デカンショ節」にも〈丹波篠山 山奥なれど 霧の降るときゃ海の底〉〈島と浮かぶよ高城山が 霧の丹波の海原に〉と名物の朝霧を題材にした歌詞もある。
早朝から同県丹波篠山市川北新田の畑で農作業に精を出していた女性(69)=同市=は「7月に朝霧は珍しい。おかげで今朝はまだ暑さがましでありがたい」と話していた。
(堀井正純)
























