災害時の応急仮設住宅として移動式木造住宅(ムービングハウス)を導入しようと、加古川市は日本ムービングハウス協会(札幌市)、住環境サービス業「SIC」(加古川市加古川町備後)と協定を結んだ。スムーズに応急仮設住宅を用意することで避難生活を早く終わらせ、災害関連死などの健康被害を減らすことが狙い。同協会と協定を締結するのは、県内の自治体で初めて。(宮崎真彦)
■西日本豪雨で初供給 木造で防音、断熱性に優れ
ムービングハウスは工場で製造する木造住宅。防音性や断熱性、耐久性に優れ、気密性が高いことから冷暖房効果も高い。完成済みの住宅を運搬するため、一から建設するプレハブ型より早く、30分~1時間半ほどで設置できる。解体も不要で、別の災害現場などで再利用されることもある。