教員が子どもと向き合う時間をつくることができる環境が必要ではと訴える田中結心さん=加古川市平岡町新在家
教員が子どもと向き合う時間をつくることができる環境が必要ではと訴える田中結心さん=加古川市平岡町新在家

 若者の「教師離れ」が続いている。

 兵庫大4年の田中結心(ゆい)さん(21)は教員を志望していた。「子どもたちとしっかり向き合える教員になりたかったけど、今の先生たちの環境では厳しいし、自分の生活もままならないかな」と話す。

 昨年の公立学校採用試験の受験者数は約12万人。約10年前から減少傾向にある。また、県教育委員会のデータによると、県内公立学校では教員の不足が続く。背景には教員の定年退職や産育休者の増加があるという。