「かこっとん」の協力農家が栽培する綿花畑を訪ねた鷲尾吉正さん。「今季はかなりの収量が見込める」という=加古川市野口町
「かこっとん」の協力農家が栽培する綿花畑を訪ねた鷲尾吉正さん。「今季はかなりの収量が見込める」という=加古川市野口町

 播磨の特産綿復活を目指す会社「かこっとん」(加古川市平荘町)が、モノの価値を最大限活用して資源の無駄をなくす「サーキュラーエコノミー」(循環経済)を基軸とした取り組みを本格化させる。綿糸を本業としつつ、綿実油や枯れ枝も活用した製品をラインアップ。来夏には同市ふるさと納税返礼品への登録を目指す。鷲尾吉正代表(67)は「付加価値を高め、かつて姫路藩の財政を支えた播州木綿のように誰もが認める存在にしたい」という。(増井哲夫)