ヘルメット着用で髪形が崩れた状態の生徒ら=高砂高校
ヘルメット着用で髪形が崩れた状態の生徒ら=高砂高校

 ヘルメット着用で崩れた髪形の直し方を伝える交通安全教室が16日、高砂高校(兵庫県高砂市高砂町朝日町2)で開かれた。着用率が低い高校生世代に、命を守るためにヘルメットを着用してもらうための取り組み。県や県警などと化粧品大手の花王グループが協力し、同社の製品を使って髪形を元に戻すスタイリングを実演した。(斎藤 誉)

■高校生の着用率は4・6%、著しく低く

 県によると、自転車事故による死亡者のうち、約半数が頭部に致命傷を負っている。2023年の県内の自転車事故死傷者に関する調査では、高校生のヘルメット着用率は4・6%で、全世代の12・3%に比べて著しく低い。高校生が着用しない理由の一つに「髪形の乱れ」があることから、県や花王グループ、警察が協力して講座を開催。昨年は西脇高校(西脇市)で開き、今年は神戸女学院(西宮市)と高砂高校の2校で実施した。

 高砂高校では、全校生徒593人のうち約7割の436人が自転車通学。講座は体育館で行われ、全校生徒が受講した。最初に、県の担当者が16歳以上を対象とした交通違反の反則金制度(青切符)の概要や自転車に乗る際にヘルメット着用の重要性を解説した。

 続く特別授業では、花王の講師が、ヘルメットを着用すると、汗などの水分によって髪形が崩れる仕組みを解説。実際に髪形が崩れた男女の生徒が壇上に上がって実演が行われた。

 講師は、同社製のパウダーやスプレーを使って、崩れた生徒の前髪をサラサラに戻す手順を手ほどき。パウダーを髪に馴染ませるなどしてヘアスタイルを元通りに整えていた。

 自転車通学でヘルメットを着用していなかったという2年の西谷恒希さん(16)は「前髪がガサガサになるのが嫌だった。今日やってみて、サラサラになった。命が大事なのでこれからは着用を心がけたい」と話していた。